FXで注目を集めるトルコリラって?
現在、FX(外国為替証拠金取引)においてトルコリラというキーワードが盛んに使われています。それだけFXを行う上で注目されているキーワードであるのです。ただFXをかじったことのある人でもあまり聞きなれない言葉でもあるトルコリラとは、アジアとヨーロッパの境目の国であるトルコの通貨のことを指しているんです。
なぜこのトルコ共和国の通貨であるトルコリラがFXで注目されているのか考えていきたいと思います。
BRICs(ブラジル・ロシア・インド・中国)やアジア諸国などの新興国の著しい経済発展が注目されていますが、このトルコ共和国もこれから経済成長が期待されている国の一つです。このトルコリアが注目される過程において、大きな経済的出来事が起こったことにも言及しなければなりません。
新興国トルコの通貨・・・過去にはインフレ・デノミ
まずこのトルコリラですが、2005年にトルコの新通貨として登場しました。それまでもトルコリラを使っていましたが、数年前に北朝鮮で行われた通貨単位を切り上げる政策であるデノミを実施し、新トルコリラを採用しました。それはトルコのハイパーインフレに対応するためでした。デノミネーションの結果、100万分の1の新トルコリラを発行しました。
トルコはそういったインフレーションの危機に瀕して、大きく経済が壊されIMFの管理下に置かれてしまいました。IMFの管理下に置かれた国といえば、韓国やギリシャなどが挙げられますね。それくらいの経済的ダメージを受けていたことと、2008年ごろに起こったリーマンショックの影響もあり、トルコリアの為替市場での価値は大幅に下落してしまいました。
リーマンショックの波にも飲まれるもトルコは成長
このリーマンショック以降、トルコリラ・円(TRY/JPY)の為替レートはそれまで高値で推移していたのが、一転して低いレートに下がっている状況です。しかしこれは世界的な金融危機の影響が大きく押し寄せてきたことの要因が大きく、デノミも失敗したわけではありません。IMFの管理下に置かれてからも一貫してトルコの経済は回復傾向にあります。トルコは平均年齢が概ね29歳ほどと若い人口比率であり、高い労働力とこれから人口増加が見込める成長モデルの国です。トルコは人口の40%が農業従事者で農業立国と言っていいでしょう。そして繊維や衣類などの軽工業が基幹的な産業です。また世界6位の石炭埋蔵量を誇り、原油や天然ガスなどの資源にも恵まれた国です。個人消費や内需の割合も大きく、安心して投資できる国の一つといっていいでしょう。
トルコリラの魅力は高い政策金利
では現状で低いレートで推移しているトルコリラの魅力とはなんでしょうか。それは驚異的な政策金利の高さといっていいでしょう。もともとトルコの政策金利は非常に高いものでしたが、2010年以降は6%台から5%台の間で推移してきましたが、2014年に入り、10%に引き上げられました。2014年の11月時点では8.25%という水準です。これはじっくりとスワップポイントをもらいながら、徐々にレートが上がっていくことを期待してポジションを持つことに向いているといえます。2015年1月5日現在でTRY/JPYの為替レートはトルコリラ1通貨に対して51円31銭です。これはドル/円、ユーロ/円などの通貨ペアと比較しても少ない証拠金で低リスクで始められる通貨ペアであるということができます。証拠金を納めてレバレッジ機能というリスクを抱えながら行うFXの現場において、このトルコリラと日本円との関係は注目に値すべき市場であると見るべきです。
トルコリラは取引するならヒロセ通商
そしてトルコリラ/円の現在の為替レートはこの10年のチャートを分析しても、現在安値域を推移している状態です。高いスワップポイントをもらいながら、これから大きなというよりは確実で堅実な経済成長が見込まれるトルコに投資するのは魅力的なのは確実なのではないかと思います。そこで選ぶべきトルコリラで取引出来るFX業者はどこかと考えるとヒロセ通商(LION FX)が一押しです。LION FXは50種類にも及ぶ豊富な通貨ペアが提供され、トルコリラ/円(TRY/JPY)だけでなく米ドル/トルコリラ(TRY/JPY)なども取り扱っています。スプレッドも低く、取引ツールの約定能力やスピードも高いところがおすすめです。