FXのスキャルピングについて

スキャルピングとは何か?
FXでよく聞くワードとしてスキャルピングというものがあります。このスキャルピングについてすこし勉強します。まずスキャルピングはFXにおける短期トレードの中でも極めて短い期間で取引して利益をもぎ取ろうというものです。デイトレードという言葉をよく聞きますが、スキャルピングはデイトレードの中でも数時間、さらに短い場合は数分の間の値動きで決済して利益をもぎ取ろうとすることです。
当然ですが、そのような数時間単位、数分単位の値動きは、利幅は小さく利益もまた小さくなります。数にして数pips(数銭)の変動を狙い、売買していくものです。したがってこのスキャルピングは、1日の内に何回も繰り返して利益を積み上げていくものとなります。
キャルピング規制の動き
スキャルピングを学ぶにあたって覚えておくべきことがあります。それは数pipsの差益を狙う超短期売買であるスキャルピングにはFX業者によっては規制したり禁止事項にしたりするところが増えてきたということです。
ではなぜこのスキャルピングがFX業者に忌避されるのかというと、自動売買ソフトなどにより数秒間の間に膨大な発注が繰り返されるとFX業者の取引システムやサーバーに負荷がかかり、全体の取引に影響してしまう恐れがあるからです。
スキャルピングを禁止する業者でそのようなケースになった場合は、最悪の場合は口座が停止される措置が取られることもあります。ただ手動による取引注文ならば、どの業者であっても問題がないようです。
スキャルピングに有利な条件
ではスキャルピングを行うにあたってどのようなFX業者がいいのでしょう。GMOクリック証券を例にとってご紹介します。
GMOクリック証券では「はっちゅう君FX」と呼ばれるトレーディングツールが用意されています。ティックや1分足などを駆使して、短時間の細かな値動きを表示する注文チャートで、時間が命であるスキャルピングにおいてスピーディーに直感的に注文から決済を約定することが可能です。「はっちゅう君FX」の特徴は注文レートや約定レートを専用の画面からビジュアル的に見ることができるという点です。どの地点に来たら買いなのか、決済するべきかのタイミングを掴みやすく、短期売買にとって魅力的なツールとなっています。こういったスキャルピングに特化した取引ツールやチャートなどが用意されているFX業者を選ぶといいでしょう。
そしてスキャルピングをする上で重要なポイントがあります。
それはスプレッドが狭く、なるべく固定されたところがいいということです。狭い差益を狙うスキャルにとって買値と売値の差が大きいということは命取りで、このスプレッドがより狭くないと利益が見込めません。そしてもうひとつ大切なことに取引手数料が無料であるということです。1日の内に何回も買いや売りを繰り返すスキャルにとってこれらの取引コストがかさんでいくことは許されません。スキャルピングを目的としてFX業者を選ぶ際には上述の条件を満たす業者を選定することが求められます。
基本はドル/円から
スキャルピングを行うべき通貨ペアとして、まずドル/円のペアからはじめることをおすすめします。
理由は、1日の内の値動きが活発で取引コストが小さいことです。1日の値動きの幅のことをボラティリティと呼ぶそうです。スキャルは、短時間の値動きを利用した売買の方法なので、この幅が活発でない通貨はスキャルに不向きということになります。そして短期間に複数回取引を繰り返すためには通貨ペアの取引コストにもシビアになる必要があります。
他の通貨を選ぶにしても上述の2つの条件を整えている通貨ペアを選ぶことは重要です。ドル/円の他にはおすすめなのは、ポンド/円、ユーロ/円などがあります。