FXと株の違いとは?
最近、「株やFXの投資で儲けた!」という話題をよく耳にしませんか?
そういった話を見聞きして、こうは思わなかったでしょうか。
「私も投資で儲けたい」と。
しかしいざ始めようと思っても何を準備すればよいのか、そもそも株とFXの違いがなんなのかわからない方も多いのではないでしょうか。
そのようなこれからトレーダーを目指す方のために、株とFXがどう違うのかを簡単に説明していきたいと思います。
まずはそれぞれがどういったものか説明します。
株とはなにか、FXとはなにか
私達が株と呼んでいるものは株式投資の略で、株式会社が発行している株券の売買を行う投資方法です。
儲け方は二種類あり、株券の所有者に定期的に支払われる配当金と、株券の買値と売値の差額で儲ける方法があります。
FXは正式には外国為替証拠金取引と呼ばれています。
簡単に言えば、通貨の交換を繰り返して差額で儲ける方法です。
わかりやすく、円とドルの通貨の関係で考えて見ましょう。
1ドルが120円で円安だ、とかニュースでよく聞く言葉だと思います。
例えばアメリカ旅行の初日に、1万円をドルに代えたとします。この日のレートは1ドルに対して100円だったとします。
すると手元には100ドルあることになります。
しかしお金を使わないまま最終日になり、手元の100ドルを円に代えて日本に戻ろうとします。この日のレートは1ドルに対し110円となっていました。
すると1万1千円が返ってくることになります。
円をドルに代え、また別の日に円に代えただけで1千円の利益があったのです。
これが為替取引の考え方の基本です。
実際にはここに証券会社を取引に立ち合わせ、スワップポイントという金利差調整分やレバレッジといった大きく儲ける仕組みが加わったものを為替取引と呼びます。
それぞれの特徴と違い
共通している内容は、毎日のように変動する価格の品物を売買して儲けを出す、という点でしょうか。
ではここからは細かい違いを比べていきましょう。
株式の取引には決まった時間が定められています。
平日の9時から11時半と12時半から15時までの合計5時間です。これ以外の時間帯は取引所がお休みですので実際に取引は行えません。
反面、為替取引には時間の指定が無く、24時間取引可能となっています。
この条件があるために、会社勤めのサラリーマンなどはあまり株式投資がうまく出来なかったとよく聞きます。
そのため、時間制約のない為替取引は社会人に多く支持されています。
少ない初期投資で取引できるのは為替取引です。
株式は株券購入の最低単位が大きく設定されている事が多く、それを手持ちのお金で実際に、一旦購入する事が前提となっています。
しかし為替取引は先ほど触れたレバレッジという取引方法があり、これは例えば1万円を担保にして100万円の取引を行えてしまうという方法です。
株式投資にも似たように自分の手持ち以上の資産取引をする方法がありますが、前述したように最低単位の株式を所有している事が前提となっています。
しかし、為替取引では少ない元手で大きな取引が出来てしまうのです。
投資初心者には為替取引が良い、とされていますが先ほどの取引時間と併せてこの少ない投資金というのがすすめられる要因となっています。
向き不向きを考慮した参入を
ここまで書いてきたように、かけだしのトレーダーには為替取引が向いているとされています。
取引する内容が感覚的に理解しやすい、取引の時間制約が無い、少ない投資で行えるなど初心者向けと言えるのは確かです。
ですが、株式投資も見方を変えると優れた点が多くあります。
投資が大きい分リターンも大きい、投資する会社の規模によっては安定して配当金を手に出来る、取引外の時間帯は自由に使えるなどの為替取引には無い利点も間違いなくあります。
この説明を読んでいただいて興味が増したのであれば、向き不向きを踏まえて勉強してみるのもいかがでしょうか。