今さら人に聞けないFXの基本的な仕組み
これからFXを学ぼうと思っている人、またはこれからFXをはじめようと思っている人のために、FX、外国為替証拠金取引の基本的な仕組みを解説します。まずFXとはForeign eXchange、もしくはmargin foreign exchange tradingの略です。一言で片づけようとすればFXは通貨を利用して利益を出すことです。世界にはさまざまな通貨が存在します。言うまでもなく日本の通貨は日本円です。そして世界の基軸通貨であるドル。EUの共通通貨であるユーロ、英国のポンド、スイスフラン、カナダドルや豪ドル、ニュージーランドドルなどメジャーなところでもこれだけの通貨が存在しています。
そしてこれらの通貨は、たとえば1ドル=108円というように相対的に価値が決められています。そしてその為替レートといのは常に変動しているのです。1ドルが108円から110円に変われば、ドルは円に対して価値が高くなったということです。円にしてみれば円の価値がドルに対して下がったわけですから、円安ということになります。
FXの醍醐味はレバレッジで証拠金以上の額を動かすこと
このように日々移り変わる為替のレートを活用して、差額を利益に変えていこうというのが、FXの基本的な仕組みです。この為替レートの差額を利用して大きな利益を出そうとすれば、より大きな資金が必要になりますね。通常FX(外国為替証拠金取引)を行うために、外国為替証拠金取引業者を選択します。
今日、FXがここまで注目を集めたのはここで行うレバレッジ機能が大きな役割を果たしています。レバレッジとは梃原理のことで、FX業者に証拠金を預けることで実際に預けた資金の数倍から数十倍の額を動かし、利益を創出していく機能のことです。これにより小さな資金でも大きな利益を勝ち取ることが出来、一攫千金も夢ではなくなったのです。
しかし良い面ばかりではなく、レバレッジをかければかけるほど損益になったときのダメージは大きく、元本割れや強制決済などのリスクを抱えていることも十分に注意しなければなりません。
スワップポイントも大きな特徴
FXの基本的な仕組みは通貨ペアの為替レートの差益による利益の創出ですが、2国間の金利の違いも大きなポイントになります。通常、日本円を売り、たとえば豪ドルを買います。これを通常ポジションを持つという風に言います。このポジションを持っているときに大事なポイントとして、ポジションを持っている間は持っている通貨の政策金利をもらうことができるという点です。
これをスワップポイントと呼びます。ご存知のように日本の政策金利は0.1%とゼロ金利に近い状態です。お金を銀行に預けていても増えることは期待できません。しかし豪ドルは2014年の段階で2.5%です。この間に日本円と豪ドルの相対価値がまったく変わらなかったとしてもスワップポイントがもらえるという点では、豪ドルは有利ということになります。
仕組みはシンプルだけど活用法は意外に多様
このようにFX(外国為替証拠金取引)の基本的な仕組みは、異なる2国間の通貨の為替レートの差を利用して利益を出すこと、そしてその資金は少なくてもレバレッジにより大きな利益を生み出すことができること、ポジションを持てば取引通貨のスワップポイントがもらえることです。
そして24時間、インターネットを利用して誰でも通貨を売買することができます。スワップポイントをもらいながら長い間、ポジションを維持するじっくり派から、デイトレードやスキャルピングなどを繰り返して短い期間で利益を生み出そうとする短期決済派などさまざまな取り組み方があります。
このようにFXの基本的な仕組みというのは、非常に単純で簡単なものです。しかしそのシンプルさゆえに、自分がいまどのポジションにいるのか、損益分枝点はどこなのかわからなくなるときがあります。したがってシンプルな仕組みゆえに奥の深い分析や研究が必要なことだということも知ることが大切です。