FX以外でも普段から馴染みある「ドル/円」
FX(外国為替証拠金取引)を初めて、まず取り組む通貨は「ドル/円」と考える人は多いと思います。実際に多くの人が、FXをドル/円の通貨ペアから取引を始めます。やはり、普段のニュース等で為替相場といえば、ドル/円の為替レートが表示されるので、馴染みある通貨ペアと言えるでしょう。
このドル/円からは、「1米ドルを何円で買えるのか?」を、把握することが出来ます。例えば、「1米ドルを119円で買える」、や「1米ドルを120円で買える」と言ったことを把握することが出来るのです。
1米ドル/119円だったのが、1米ドル/118円になると円高が進んだことになります。今まで1米ドルを仕入れるのに119円掛かっていたのが、118円で仕入れることが出来るので、「円の価値が上がった。」すなわち円高になるのです。逆に、1米ドル/119円だったのが、1米ドル/120円になると円安が進んだことになります。今まで1米ドルを仕入れるのに119円で済んでいたのが、1米ドルを仕入れるのに120円掛かるので、「円の価値が下がった。」すなわち円安になるのです。
外国為替市場は「24時間眠らない市場と呼ばれていて」、土日を除く平日は、常に世界のどこかで取引がおこなわれています。だから、FXも平日なら24時間取引が可能です。為替相場は、それぞれの通貨の需給関係に応じて常に変化していて、ドル/円の為替レートも刻一刻と変化し続けています。多くのトレーダーが昼夜を問わず、為替相場を眺めていて、一番良いタイミング探しているのです。
レバレッジについて
FXは通常レバレッジをかけて取引を行います。レバレッジとは、預け入れた元本の数倍~数十倍の金額の取引を可能にした仕組みです。個人のお客様なら25倍までのレバレッジをかけることが出来ます。たとえば、1,000通貨の取引でも、1米国ドル/119円の場合にレバレッジが1倍だと11万9千円の元本が必要になります。しかし、レバレッジを25倍に引き上げると、25分の1の4,760円で、1,000通貨の取引が可能になるのです。このように小額の元本で取引出来るのが、FXの魅力と言えるでしょう。
仮に、レバレッジを25倍(元本4,760円)にして、1米国ドル/119円で1,000通貨を買い建てたとしましょう。そして、その後1米ドルが120円になれば1,000円の利益、逆に1米ドルが118円になれば、1,000円の損失になります。次に、もう少し元本を増やして、1米国ドル/119円で1万通貨を買い建てたとしましょう。レバレッジは25倍(元本47,600円)です。そして、その後1米ドルが120円になれば1万円の利益、逆に1米ドルが118円になれば、1万円の損失になります。
先ほども言いましたように、FXは小額の元本で取引ができ大きな利益を出すことが可能です。しかし、逆に大きな損失を出してしまう場合もあるのです。だからそのリスクを十分理解して取引する必要があります。1,000通貨単位で取引を始めたり、レバレッジを3~5倍程度に抑えたりする、などの配慮が必要かも知れません。(FX会社によっては、レバレッジが25倍に固定されている場合があります。)
初心者は、まず馴染みある通貨ペアのドル/円から始めて、取引になれることが重要だと思います。ある程度取引に慣れれば、様々な通貨ペアにチャレンジしてみてはいかがでしょうか!?